ガチじゃない人向けの自転車の初期用品コストとお勧めカスタム用品

2012/8/7追記

■ ・・・はじめに

知人が自転車を始めたがっているのですが、巷でよく言われる

「自転車本体とは別に、メットや空気入れ等の周辺用品ではじめるのに+2万円はかかるよ」

の言葉に躊躇しているようです。ネットで下調べをちゃんとする人ほどこういうジレンマにやられちゃうんですよね。

なので、当エントリーではガチじゃない人、安く済ませたい人、初心者初級者向けの自転車イニシャルコストについて詳しく書いていこうと思います。

 

車体はクロスバイク、フラットバーで都内の移動予定を想定しています。最初に言うと、総計は5000円程度になります。

 

ついでに俺の使ってるのをアマゾンで埋め込んでみました。

 

■■ ・・・必要品

・ヘルメット  0円

いらない。主にヘルメットが必要なのは前方に身体を傾けるドロップハンドルやブルホーンを使っている車体です。

なぜならスピードが出る車種な上、事故の時に頭から突っ込みやすいから。

そりゃあった方が安全なのは当たり前だけど、フラットハンドルでガチ走りをしないなら特にはいらないと思います。

実際、ヘルメットつけて普通のチャリに乗ってるのは日本人ぐらいです。

ゆっくり走って事故るのなら、怪我もそんなに大した事ないか、逆にヘルメットがあっても変わらないレベルの事故だと思います。

そもそもヘルメットをつけるようなガチ走りをし、高速を出しすぎてアンコントローラブルになったり、不注意になったりするほうが危ないです。

俺は通販でヘルメット買って失敗したタイプ。頭の形はさまざまなので、試着して自分の頭の形に合うメットを探したほうがいいです。絶対後悔します。
このカブトって奴は比較的日本人の頭向けって言われてる奴ですが、合わないと本当に悲惨な事になる。
詳しくは「ヘルメット キノコ」あたりでググってみてください

・前照灯  1500~3000+α円

一番ケチるべきでないオプション。光量の弱いもので1500円ほど、明るい奴が欲しいなら3000円くらい。

そこそこ早く減るので電池式の場合は充電セットと合わせて欲しい。充電セットの価格をαにしました。

無灯火の自転車はそれだけで警察に呼び止められますし、そもそも夜間の自転車はステルス性能がハンパではなく、普通に事故ります。

あなたから見えていたとしても、相手からも見えているとは限らないのです。

俺の使ってるのはこれで、かなり明るいし照らす範囲も絞れる。電池の減りはそこそこ早い。
自転車本体に固定する台座と、ライト部分が分離できるので非常時の照明としても使える便利な奴。

・後反射板 0~100円

100円ショップに売ってる赤い反射板で十分です。自分は照明式のを使ってますが、点灯のタイミングが微妙なのと、照明式のものは点灯してないと全然見えないので結構不便です。ただ、反射式だと無灯火のアホドライバーが見落とす可能性はあります。
反射板は最初から付いてる事も多いですね。

照明式だと1500円+αぐらいです。

俺の使ってるのはこれ。キャッツアイは安くてそこそこ性能がいい。単四電池2本使います。

・カギ   3000円~

ワイヤータイプのカギは直径1CMのものでも簡単に切られるため、短いプレートを束ねて輪を作るタイプのほうが良い。
安いものならtate  3000円~ (但し旧型は素手での破壊の報告あり。重さは300gくらい)
高いものならアブース 7500円~ (頑丈だが重く、1キロぐらいある)
が俺のお勧め
カギを二個かける事をダブルロックといい、窃盗犯に忌避されやすくなる。
また、ガードレールなど地面と癒着した器物と自転車をくくりつける通称地球ロックがおすすめ。

これがtate(タテ)って奴。そこそこ軽いし、ワイヤーカッターでは破壊されにくい。ただyoutubeで「tate 素手破壊」でググると悲しいことになる。
こっちのダイヤルタイプは新型で、動画で素手で破壊された旧型に比べたら若干強度アップしている模様。
あと、こういうプレート式のカギの場合は、たるみを出させない事がポイントです。たるみがなければ素手破壊は厳しいと思う。

 

俺はこっちを使っています。主に治安悪い場所用で、普段は別の持ち運びやすい軽いカギを使ってます。

 

・空気入れ   0円~2000円

自転車はチューブによってフランス式(仏式)、アメリカ式(米式)、イギリス式(英式)と違いがあり、それぞれ使えるポンプが違ってきます。
ロードタイプのタイヤなら殆どがフランス式ですが、たまにアメリカ式もあったりします。MTBは米式が多くて、ママチャリは殆どイギリス式ですね。
それぞれで口の形が違うのでちゃんと自分の自転車に合うものを調べて買ってください。
ただし近場に自転車屋がある場合、来店者にタダで空気を入れさせてくれる場合が多いのでその場合は不要。
レーサータイプの高圧を入れられるタイヤは、空気が抜けてくるとパンクしやすくなるので注意してください。

俺の使ってるのはこれ。チャリに設置できるタイプで軽くて小さいのが利点、ポンプ量も結構あって携帯タイプのくせに普通に入れられる。
ただ、携帯タイプじゃない奴で、空気量ゲージが見やすく大きい奴のほうがやっぱ空気は入れやすいし安くていいと思います。

こっちがフロア式(携帯式じゃないって意味で)のポンプです。探せばもうちょいと安いものもあるかも。
真ん中についてるメーターが空気圧計で、通常はこれをみながら大体大体6気圧ぐらい入れていきます。
安いものを買う場合でも、気圧系が見やすい奴のほうが便利だよ。
・防犯登録  500円

通常は購入時に自動で加算され、加入されます。
通販等で購入した場合は、近場のホームセンターや自転車屋で受付が必要。

・潤滑油  100円~

できたら欲しい。安いモノで良いなら、100円ショップにも油や潤滑スプレーがある。
シリコンオイルとか、クリーニングオイルとかもあるけど、高級品でもどうせ汚れたら掃除しなきゃなので、あんま変わらない。
俺は1000円ぐらいのスプレータイプ(でかい、たくさん使える)を使っています。

俺はこんな感じのフッ素コートできる奴を使ってるけど、どっちみち駆動部は黒く汚れるし、雨の日は乗らないしであんまり意味がなかった。

・工具セット 100円~

精度を問わなければ、簡単な工具なら100円ショップで揃います。
レンチセットも100円で手に入るので、ガチで乗らないのならその程度で十分です。
大体は、買ったときにサドルとハンドルコラム(ハンドルのパイプを固定してる所)用のレンチは貰えます。
メンテは緩んできたら閉めなおす程度でいいと思います。定期点検は実店舗へ持っていきましょう。

・スペアのチューブとパンク修理セット  0円~

26インチ(ママチャリ等)や700C(ロード用)のタイヤを使っている場合は、殆どの自転車屋に常備されているので持ち運ぶ必要性は薄いです。
都内かつ遠出しないのならば、近くの自転車屋まで押して行けばいいので買う必要はあまりありません。
逆に、レーサータイプのミニベロなど、マイナーなチューブの場合は持ち歩かないとヤバいです。普通の自転車屋にはほぼ置いてません。
細く、高圧空気を入れられるレーサータイプのタイヤチューブは、逆に低圧のまま使っているとパンクしやすいので注意。

 

・手入れ用品 0円~

最低必要なのは、車体を拭く布です。
古くなった衣服を切って使えばOK。ガチでない限りそこまでマメに掃除なんてしないでしょ?
チェーンの汚れも、布で拭い取ればそこそこ綺麗になります。
掃除した後はちゃんと油を挿そう。

 

・保険   月120円~

後、心配なら対人対物の自転車用の保険がネットで月120円ぐらいからある。

・ベル 100円~500円

これを忘れてた。ベルを付けないと道交法違反になります。

100円ショップでも売ってるけど、小さいジャマにならないサイズのなら300円~でamazonポチりましょう。


俺が昔使ってたのはコレ。どうせ「警笛鳴らせ」の標識あるところでしか使わないんで、小さいのでいいです。
100円ショップにも売ってるけど、そっちはややデカかったりします。お好みでどうぞ。

総計

これで、一番安いコースで全部合わせて5300円+充電セットと空気いれ、保険代金ぐらい。
ガチ乗りじゃなければ、普通はこの程度で十分です。

 

■■■

[なら、逆にカスタムするならどういうのがいいの?]

(自転車屋で頼む場合、普通は工賃が別途必要になります)

という事で、以下に俺のオススメの部門を書いていきます。
・ボトルケージ 100円~3000円

レーサーっぽい自転車といえばこれ第1位。かっこいいし便利です。
一応100円ショップでも売っています。

値段や形など目移りのするパーツですが、ボトルケージは軽さや外見よりも

自分が差し込みたいボトルの形に合うものかどうかをまず第一に考えましょう。

たとえば、ペットボトル専用のケージとボトル専用のケージでは、互換性は全くありません。
暑い時期に自転車にのると熱中症になって下手すると死にます。是非設置してください。

これがマジで便利。ガチで乗らない=専用のボトルを買わないなら、これが一番いいと思う。
俺は3個ぐらいケージを買ってみたけど、これが一番便利だと思った。日本製の500mlペットボトルならたいていガッチリはまる。

・サイクルコンピュータ 1,500円~

レーサーっぽい自転車といえばこれ第2位。かっこいいし便利です。

現在の時速、最高速度、平均速度なんかを表示してくれて、いいものだとGPSが付いてたり心拍が測れたりと
自転車を乗る上で捗る機能がてんこもり。普通に楽しいので自転車が続くようにもなります。

ただ、アイフォンやスマホを持っているなら、そちらのアプリを使うほうが俺としてはお勧めです。
俺もiPhoneのサイコン(サイクルコンピュータの略)アプリを2個ほど使い分けていますよ。

そういう人は自転車にアイフォンやスマホを取り付ける器具を買ったほうがいいですね。

地図機能もあるし、自転車にナビが付くようなもんです。超おすすめ。


iPhone用ならこれが一番おすすめ。iCrewのほうが超有名だけど、あっちは取り付けできない車種も多い。

これはバイク用でもあるし、ハードケースかつ取り外しがケースごとできるので本当にはかどる。
アンドロイド用はもってないので知らないけど、このメーカーのだったら間違いはあまりなさそうよ!

ついでに、俺の使ってるiPhone用サイクルコンピュータアプリ

・cyclemeter GPS  
http://itunes.apple.com/jp/app/cyclemeter-gps-saikuringusutoppuu/id330595774?mt=8

シンプルかつ基本性能がとてもとても優れている自転車アプリ。速度系統の表示のほかに、GPSログを地図つきで自動作成する。
シンプルゆえに電池持ちもよく、データもiPhoneのカレンダーと同期できるし、比較も簡単。これ1個で十分すぎるほどオススメ。
値段は230円~400円ぐらい。俺は230円の時に買いました。一番オススメ。

・Roadbike PRO

http://itunes.apple.com/jp/app/rodobaiku-pro-saikurukonpyuta/id468429333?mt=8

高機能のサイコンアプリ。高機能すぎて電池が持たないのが唯一の欠点。
使うと自動的にフェイスブックに「~~さんがトレーニングを開始しました、応援してください!」みたいなメッセージが流れて恥ずかしい思いをする。
MAP表示と速度系統が一緒に見れるので、MapFan持ってない人はナビとしても便利かもしれない。
値段は0円~500円ぐらいで見た。二番目にオススメ。

・MapFan

http://itunes.apple.com/jp/app/mapfan-for-iphone/id354667360?mt=8

多分地図、ナビアプリでは最強の1つ。追従性が良くて、視認性もダントツでいい。時間帯に合わせてMAPの色が反転してくれるし見やすい。
GPSのみでも使えるので電池持ちも悪くない。これがあると迷子しなくなる。
値段は0円~2300円だけど、2300円で買っても納得できるアプリ。

 

・サイクルグローブ

寒くなったらほぼ確実に必要になるのがこれ。あるとないとじゃ全然違います。冬なら初期費用組みに加えるべき一品。

防寒性のほか、シフト操作(変速)、グリップの補助のためにつけるので、モコモコした毛糸の手袋なんかは自転車には適してないです。

夏に汗をかきすぎる人なら、すべり防止に指穴の開いたグローブも有るといいかもしれません。かなり中2臭くて好きじゃないんですが、実用的ではあります。

俺のに近いのがこれ。グローブは店舗で嵌めてみて買うのがいいと思います。すでにそこそこ使えるグローブ持ってるなら、買い足す必要もあまりないですしね。

・サドル  5000円~

座り心地(低反発素材など)、おしゃれさ(色やレザー素材など)、軽さ、通気性などで選べます。

座りが悪いのはポジションと乗り方が原因な場合も多いのですが、それでもやっぱり自分に合うサドルってのは存在します。

低反発素材のサドルだと5000円ぐらいから、しなって軽いカーボンのだと1万を普通は超えます。
快適性に直結する部分なので、じっくり悩んで選びましょう。

 

俺は今はこれの1こ上のグレードのサンマルコのサドルを使ってます。柔らかくてわりとよくしなるし、先も細くて漕ぎやすいし、蒸れないし、オケツにあんま当たらないので痔になりにくくていいと思う。
このほかにVELOっていう超有名なサドルブランドも使ってたけど、違いはあまりわからん。サドルは値段がすべて。

こっちは低反発のサドル。そこそこ乗る場合は、低反発のほうが尻との設置面積は増えるので痔になる確率が上がりそうな気もするんだよな。とにかくサドルは跨ってみて決めたほうがいいと思う。

・サドルバッグ&パンク修理セット 1600円~

レーサーっぽい自転車といえばこれ第3位。

チューブやパンク修理セットなどを入れたり、サイフや携帯を入れたりできるものもあります。

常にカバンを持ち歩くのならいらないんですけどね。

サドルバッグはピンキリで、安いものならナイロン製の小さいもので1000円前後

高いものなら皮製で3万円前後です。

俺が一番最初に買ったのがこれ。実はサイズがSなので、殆ど物が入らないため大きめのバッグを買い足した。
なのであまりオススメは出来ないのだけど、チューブ1~2本いれるぐらいならこれでも十分だよ。ルックスはイケメンだ。

・ハンドルバー  3000円~ +α

ドロップハンドル、ブルホーンハンドル等に変更する場合など。
ハンドルを変えた場合は殆どの場合で変速システムの変更も必要になるため、その場合は
総額で20000~はするでしょう。
変速システムが流用可能なら、アルミ製ハンドルだけなら3000円程度から買えます。

 

これがショートブルホーン。牛の角みたいに前方にグインってなってる憎いやつ。
俺はフラットバー→ドロップハンドル→ブルホーンと換えていきました。

変速システムはバーエンドコントロールにしています。

・ブレーキ  1000円~15000円ぐらい

ブレーキを変えると安心感が違いすぎるので、現行のものが不安なら最初にカスタムするのをオススメしたいパーツです。
ブレーキシュー(タイヤに当たる消しゴムみたいな奴)だけなら1000円~程度でいいものに変えられます。
レバー合わせてブレーキシステムそのものを変えるなら、やっぱりそれなりにかかる。

 

シューってのはこういうやつ。これぐらいのがオススメだけど、シューは取り付けられるブレーキの種類で取り付けられるのが決まるので
絶対に自分のブレーキに合ったやつを買ってください。具体的には自転車屋行って「これに合う奴でいいブレーキシューください。1000円ぐらいで」
って言えばOKです。

・ペダル   3000円~

以外と馬鹿にならないのがペダルのカスタム。
良いものだとペダル回しのフィーリングがまるで違ってくる。海外通販だと安いし小さいので送料もお得。
俺はエクスペドのフラットペダルを使っています。

 

これが俺の使ってるエクスペドのペダル。軽いしよく回るしグリップはガッチリだしかっちょいい。
形もこの馬蹄形の奴のほか、X字の奴とかRタイプのバリアーみたいな奴があって目移りする。
海外通販で買うと3000円程度なので、アマゾンで買うのはすぐ欲しい場合のみだな・・・。

・変速機  25000円~

基本的に高いもののほうが段数も多く、スムースに変速できて素材も軽く、パワーロスが少ない。
メーカーによって複数グレードを分けて提供しているほどであり、カスタムにおいてはとても重要な部分である。
値段はメーカーとグレードとシステムによってピンキリ。
すごく乱暴に言うと、初心者向けで2万前後、中級車用で5万から、高級車なら20~40万ぐらいします。

・ホイール  前後20000円~

足回りで一番挙動が変わってくる部品。基本的に
登りが楽になる軽量タイプ
巡行速度を維持しやすいタイプ(ディープリム、エアロホイール、やや重い)

の2種類に分かれる。

素材もアルミからカーボンまで色々。スポークの組み方も多種多様で拘るならどっぷり拘れる部分でもある。
街乗りならアルミのセミディープホイールがおすすめ、ハブ(ホイールの中心の奴)がそこそこいい完成品を選ぶといいかも。

 

これはアルテグラ(かなり良いグレード)の完組みホイール。アメリカンクラシックのを探したら高いの多すぎて貼れなかった。
このぐらいのランクのホイールなら精度もハブの回転もとても良い。クリンチャーっていうのはホイールの形式の種類で、一番オーソドックスな奴です。
ホイールは対応してるのが良くわからない場合は、自転車屋にチャリ持ってって合うの聞いて注文したほうがいいです。

・かご  1500円~

実用車ならつける部品。前かご、後ろかご、両サイドかごなどがある。

素材もママチャリのようなステンレスのものから、ナイロンのバッグタイプまで色々。皮製の高級品もある。

・ウェア  3000円~

サイクルジャージやレーパンなど。

速乾性で汗をすぐにい吸い取り、肌触りがサラサラで通常シャツよりも明らかに便利。レーパンも股ずれを防ぎ、快適なペダリングを約束してくれる。
ただしレーパンは通称ピチパンと呼ばれ、「もっこりが辛い」「人の目が痛い」「あのままコンビニに行くのは死を意味する」等言われる諸刃の剣。
チームロゴが入りまくったり水玉だったりするド派手なジャージも多いが、普通のデザインのジャージも多いのでサイクリングする頻度が多ければ1~2着はあると便利。

なんですが、アマゾンのは高いですね。俺は自転車用の衣料品とかはwiggle等の輸入サービスで購入してます。
また、多く輸入してたりするショップは、wiggleとかと同じぐらいの値段で好きなデザインのものを買えるため、実店舗で買うのもお勧めです。
海外通販のだと、サイズ表記がいい加減すぎて(XLLMSとかしかなく、しかも外国人サイズ)ぴったりフィットするものが買いにくいのです。

 



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